▽トウモロコシ価格は出始め在庫の少なさ、エタノールや食肉産業からの需要増、天候不順の中でのブラジルの2回目のトウモロコシ作付けの進展などを背景に上昇している。
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ブラジルで食料品の価格高騰が続いている。
ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は月収5000レアル(約13万1400円)以下の市民の所得税を免除する法案を閣議決定するなど、インフレに対する国民の不満を抑えるために、様々な政策を打ち出している。
サンパウロ大学のCEPEA指数によると、サンパウロ州カンピーナスのトウモロコシ価格は60キロあたり90レアル(2370円)を超え、約3年ぶりの高値を記録。年初から23%以上値上がりしている。
一方、南部リオグランデドスル州では2022年10月以来初めて50キロあたり80レアルを下回った。
TVグローボによると、リオグランデドスル州のトウモロコシの収穫量回復により、全国の収穫量は15%増加する見通し。
一方、世界的な供給量の改善によって米価は低迷している。
トウモロコシ価格は出始め在庫の少なさ、エタノールや食肉産業からの需要増、天候不順の中でのブラジルの2回目のトウモロコシ作付けの進展などを背景に上昇している。
コンサルタント会社データグロ(Datagro)は25日、「食品インフレの主なリスクは食肉と酪農の生産を含む鶏肉、豚肉、牛の飼料の主原料であるトウモロコシである」と述べた。
ブラジル国内における鶏肉、牛肉、豚肉の価格は年初からぞれぞれ10.95%、21.47%、20.22%上昇している。