▽ウクライナと他の欧州諸国はトランプ氏がウクライナに不利な形でロシアと一方的に取引するのではないかと懸念している。
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EU加盟27カ国の首脳が3月6日、ウクライナと欧州の安全保障に関する緊急首脳会議を開催する。
欧州理事会のコスタ(Antonio Costa)常任議長は23日、このサミットをブリュッセルで開催すると発表した。
コスタ氏はSNSへの投稿で、「我々はウクライナと欧州の安全保障にとって決定的な瞬間を迎えている」と述べた。
トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、プーチン(Vladimir Putin)露大統領と電話会談を行い、ウクライナ戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意した。
これにより、ウクライナ問題でロシアを孤立させようとする欧米の3年間の努力は突然打ち切られた。
ウクライナと他の欧州諸国はトランプ氏がウクライナに不利な形でロシアと一方的に取引するのではないかと懸念している。
EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長をはじめとするEU執行部のメンバーはロシアの侵攻開始から3周年を迎える24日に首都キーウを訪問し、ウクライナへの支援を表明する予定だ。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は23日、ウクライナの平和が確立されるのであれば辞任する用意があると表明した。
またゼレンスキー氏は米国が軍事支援の見返りにレアアース(希土類)などの鉱物資源5000億ドル相当を求めていることについて、「より公正な取引に向けた準備を進めている」と明らかにした。
ゼレンスキー氏は「米国から1000億ドルの援助を受けているとし、5000億ドルの鉱物資源提供に応じるつもりはない」と表明している。
トランプ氏は軍事援助の見返りに鉱物資源を要求。ウクライナは「米の支援はその額に遠く及ばず、具体的な安全保障条項も含まれていない」と批判し、応じない姿勢を示している。