▽フーシ派はコメントを出していない。
国連世界食糧計画(WFP)は11日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に拘束された男性職員が刑務所内で死亡したと明らかにした。
それによると、3週間前に拘束された男性が北部の刑務所で亡くなったという。
この職員を含む7人は1月23日に拘束された。死因は明らかになっていない。
WFPのマケイン(Cindy McCain)事務局長はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「イエメンで恣意的に拘束されたまま命を落としたWFP職員の悲劇的な死に心を痛め、憤慨している」と書いた。
マケイン氏によると、この男性は2017年からWFPで働き、妻と子供が2人いるという。
フーシ派はコメントを出していない。
国連は10日、フーシ派が8人の国連職員を拘束したため、同国内での人道支援活動を中断したと明らかにした。
イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。この11年で15~16万人が死亡、最大2000万人が飢餓に直面している。
首都サヌアを含む同国の大部分を支配するフーシ派は2014年、政府を亡命に追い込み、サウジ連合軍との全面戦争を開始した。