▽イスラエル軍はヨルダン川西岸で大規模な対テロ作戦を継続中。ジェニン難民キャンプやトゥルカレム難民キャンプなどが標的となり、先週以来、多数の死傷者が出ている。
イスラエル軍が2日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプを空爆し、少なくとも1人が死亡、多くの建物が倒壊した。地元当局が明らかにした。
それによると、73歳の男性が空爆に巻き込まれて死亡。イスラエル軍の部隊が複数の建物に突入したという。
イスラエル軍の報道官は声明で、「2日の空爆により、ジェニンのテロ組織が拠点を置く23の建物を破壊した」と明らかにした。
また報道官は「1月中旬以来、ヨルダン川西岸で50人のパレスチナ人テロリストを殺害した」と述べた。
イスラエル軍はヨルダン川西岸で大規模な対テロ作戦を継続中。ジェニン難民キャンプやトゥルカレム難民キャンプなどが標的となり、先週以来、多数の死傷者が出ている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「難民キャンプ内の少なくとも2つの建物が空爆で木っ端みじんになった」と伝えている。
パレスチナ通信(WAFA)によると、空爆は複数回実施され、数キロ先でも大きな爆発音が聞こえたという。
パレスチナ外務省はジェニンへの空爆を非難。「イスラエル軍が民間人を巻き込みながら過激派を一掃しようとしている」と述べた。
パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmoud Abbas)議長は2日、ジェニンとトゥルカルムへの攻撃を止めるため、国連安全保障理事会に緊急会合を要請した。
パレスチナ赤新月社によると、ヨルダン川西岸南部でイスラエル軍が27歳の男性を射殺したという。イスラエルはコメントを出していない。
イスラエル軍はガザ停戦に合わせてヨルダン川西岸への空爆を強化したように見える。ここ数日の空爆は特に激しく、数十の建物が瓦礫の山になった。