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▽ウガンダでエボラウイルスが確認されたのは2000年に初めて患者を報告して以来、9回目。
ウガンダ、首都カンパラの通り(ロイター通信)

アフリカ東部・ウガンダの保健省は1月31日、首都カンパラでエボラ出血熱の感染者を確認したと明らかにした。

それによると、29日に最初の患者が死亡したという。

ウガンダでエボラウイルスが確認されたのは2000年に初めて患者を報告して以来、9回目。

エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。

保健省によると、亡くなったのはカンパラ市内の国立病院の男性看護師。発熱のような症状が出た後、複数の病院を受診していた。

男性は多臓器不全により、29日に息を引き取った。サンプルを確認したところ、エボラウイルスのスーダン株が検出された。

前回ウガンダで流行したウイルスもスーダン株で、1976年にザイール(現コンゴ民主共和国)で初めて確認された株とは異なる。

保健省によると、男性と接触した44人が濃厚接触者に認定され、当局の監視下に置かれたという。うち30人は医療従事者であった。

カンパラの人口は約400万人。南スーダン、コンゴ、ルワンダ、その他の国々の市民が行き来する東アフリカ地域の要衝のひとつである。

世界保健機関(WHO)は31日、この感染拡大を食い止める取り組みを支援するため、基金から100万ドルを割り当てたと発表した。

またWHOは関係機関と連携してワクチンを送る準備を進めているとした。

ウガンダでは22年末にエボラウイルスが流行。143人が感染し、うち55人が死亡した。この流行は23年1月に終息が宣言された。

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