▽チドは14日にフランスの海外県マヨット島を横断。翌日、アフリカ南東部の広い範囲に暴風雨をもたらした。
2024年12月17日/モザンビーク、首都マプト郊外、サイクロン・チドの影響を受けた集落(Getty Images)

大型のサイクロン・チド(Chido)が上陸し、壊滅的な被害を受けたアフリカ南東部・モザンビークで行方不明者の捜索が続いている。

チドは14日にフランスの海外県マヨット島を横断。翌日、アフリカ南東部の広い範囲に暴風雨をもたらした。

モザンビーク当局によると、全国でこれまでに94人が死亡、768人が負傷し、62万人以上が被災。数万棟の家屋が全壊したという。

被害の全容は明らかになっておらず、政府・自治体・国連などの人権団体が調査している。

モザンビークでは最初の24時間で50~70メートルの暴風が観測され、雨量は多いところで250ミリに達した。

チドは脆弱なモザンビークの教育・医療分野にも深刻な影響を与えている。

多くの学校が授業を再開できず、10万9000人以上の生徒が自宅待機を余儀なくされている。さらに、52の医療機関も運営できなくなり、数万人が影響を受けている。

チドはマヨット島、モザンビーク、マラウイ、ジンバブエに甚大な被害をもたらした。

マヨット島では行方不明者の捜索が思うように進んでおらず、地元当局は死者数を数百人、場合によって数千人に達する可能性があると警告している。

公式の死者数は数日間更新されておらず35人のままだ。

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