◎ウクライナ軍は先週、イギリス政府が供与した長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。
ウクライナ戦争をめぐる緊張が高まる中、ロシア当局は26日、国内で違法な活動を行ったとして、イギリスの外交官に国外退去を命じた。
国営テレビは連邦保安庁(FSB)の声明を引用し、「この外交官は入国許可を求める際に虚偽の個人情報を提供した」と報じた。
FSBはこの外交官が今年8月に追放された6人の外交官の代わりにモスクワ入りし、身分を偽ってイギリス情報機関のために働いていたと主張している。
またFSBはこの外交官がロシアの安全を脅かす諜報活動に関与したとしている。
ロシア外務省のザハロワ(Maria Zakharova)報道官は26日、この外交官は2週間以内に出国するよう命じられたと明らかにした。
それによると、同省は駐イギリス大使を召還し、通達を手渡したという。
イギリス外務省はロシアの主張に反発。「ロシアが我々のスタッフに対して、悪意ある根拠のないウソをまき散らしたのは今回が初めてではない。順次対応する」と声明を出した。
ロシアは今年9月にイギリス外交官6人を「スパイ容疑」で国外追放。イギリスはこの主張を「でたらめ」と非難した。
ウクライナ軍は先週、イギリス政府が供与した長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。