◎この協定は南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国に対抗する取り組みのひとつだ。
2024年11月18日/フィリピン、首都マニラ、マルコス・ジュニア大統領(左)とオースティン米国防長官(AP通信)

米国とフィリピンが18日、機密性の高い軍事情報と米国がフィリピンに提供する主要兵器の技術交換を確保する協定に署名した。

両国の国防相は首都マニラで会談し、法的拘束力のある「軍事情報関連の安全保障協定」に署名した。

この協定は南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国に対抗する取り組みのひとつだ。

まもなく退任するバイデン政権は台湾をめぐる対立や、中国がほぼ全域で領有権を主張している南シナ海での紛争を含め、中国によりよく対抗するため、インド太平洋地域全体の軍事同盟を強化している。

フィリピンのマルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は南シナ海で中国当局との小競り合いがエスカレートしていることから、米国や日本との連携を強化してきた。

フィリピン国防省によると、この協定は米比間で交換される軍事機密情報の安全性を確保することを目的としている。

またこの協定は「フィリピンが米国からより高い能力と大口の物品を入手できるようにする」ものだという。

さらに、「フィリピンは米国から、より高度な能力と高価な物品を入手できるようになる」とのこと。詳細は明らかにしていない。

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