◎男性はイランで服役している受刑者4人の釈放を求め、応じなければ自殺すると主張していた。
米国営ラジオ放送局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」のペルシャ事務所で働いていた元ジャーナリストがイランの首都テヘランで投身自殺した。国営イラン通信(IRNA)が14日に報じた。
それによると、自殺したのは42歳の男性。13日夜、テヘラン市内のビル屋上から飛び降りたという。
男性はイランで服役している受刑者4人の釈放を求め、応じなければ自殺すると主張していた。
ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領の顧問はIRANの取材に対し、「警察が男性の死について調べている」と述べ、自殺が事実であることを認めた。
また顧問は国内で若者の自殺が増加していることに言及。「憂慮すべき事態であり、メンタルヘルスを含む自殺防止対策に力を入れる必要がある」と述べた。
男性は2008~13年までVOAで働き、その後、反政権派の活動家となった。男性は2016年に帰国後、誤った情報を拡散した罪で有罪となり、2年間服役した。
VOAペルシャ事務所は声明で、男性と遺族に哀悼の意を表した。