◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は13日午後の時点で4万3712人、負傷者は10万3258人となっている。
2024年11月13日/パレスチナ自治区、ガザ地区中部の避難所(AP通信)

イスラエル軍が13日、パレスチナ・ガザ地区の全域を空爆・砲撃し、少なくとも7人が死亡、数十人が負傷し、多数の行方不明者が出ている。ガザ当局が明らかにした。

国連世界食糧計画(WFP)は同日、イスラエル政府に対し、ガザ北部で飢饉が発生している可能性があるとして、包囲網を解除し、支援物資の搬入を許可するよう求めた。

WFPによると、イスラエル軍に包囲されているガザ北部への支援物資搬入は今月、わずか1回しか許可されていないという。

イスラエル軍は1カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの空爆も継続中。13日に首都ベイルート南部郊外を空爆し、少なくとも8人が死亡した。

中東の緊張が高まる中、トランプ(Donald Trump)次期米大統領は対中強硬派でイスラエルを敬愛するルビオ(Marco Rubio)上院議員を国務長官に起用すると明らかにした。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は13日午後の時点で4万3712人、負傷者は10万3258人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は13日午後の時点で3365人、負傷者は1万4344人。

イスラエル軍は13日、「空軍がベイルート地域にある9つのヒズボラの武器貯蔵施設と司令部を破壊した」と声明を出した。

また同軍は「ヒズボラがイスラエル領内に向けて40発のロケット弾を発射した」と明らかにした。被害の情報はない。

その後、イスラエル軍は声明で、「レバノン南部での戦闘で兵士6人が死亡した」と発表した。同軍ではレバノンへの地上侵攻を開始して以来、少なくとも47人の兵士が死亡している。

一方、ヒズボラはパレスチナ人との連帯を表明するため、イスラエル・テルアビブの軍本部と国防省に向けて弾道ミサイルと自爆ドローンを発射したと主張した。

現地メディアによると、テルアビブ近郊で空襲警報が鳴ったものの、被害の情報はないという。

地元紙ハーレツは関係者の話しとして、「ヒズボラのロケット弾はテルアビブ近郊にある軍需企業イスラエル・ウェポン・インダストリーズに向けて発射された」と報じた。

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