◎容疑者は最近まで在ドイツ米軍に勤務し、中国の諜報機関の職員として活動することに同意した疑いがもたれている。
ドイツ、首都ベルリン、警察官(Getty Images)

ドイツ連邦検察庁は7日、中国のためにスパイ活動を行ったとされる米国市民を逮捕したと発表した。

それによると、容疑者はマーティン・D(Martin D)と名乗り、フランクフルトで逮捕されたという。

容疑者は最近まで在ドイツ米軍に勤務し、中国の諜報機関の職員として活動することに同意した疑いがもたれている。

ドイツ連邦情報局(BND)によると、容疑者は今年初め、中国の諜報機関に接触し、米軍の機密情報を提供することを申し出たという。

容疑者は職務の過程で特定の情報を入手したとされる。

ドイツ通信社(dpa)は関係筋の話として、「容疑者は中国当局にデータを転送できなかった」と伝えている。

米政府と在ドイツ・米国大使館はコメントを出していない。

ドイツ当局は今年、中国のスパイとされる容疑者を数人摘発している。

当局は先月、主要空港の貨物輸送に関する情報を中国当局に提供したとして、中国籍の男を逮捕したと明らかにした。

今年4月には欧州議会議員の下で働いていた男が、中国のためにスパイ活動をしていた疑いで逮捕された。

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