◎軍政はこの1年間、中国国境沿いで反体制派ゲリラの攻勢に圧倒され、最大の困難に直面している。
四面楚歌のミャンマー軍政を率いるフライン(Min Aung Hlaing)総司令官が今週、最重要同盟国の中国を訪問する予定だ。ミャンマー国営放送(MRTV)が4日に報じた。
フライン氏が中国を訪問するのは2021年2月のクーデターで政権を奪取して以来初めて。
軍政はこの1年間、中国国境沿いで反体制派ゲリラの攻勢に圧倒され、最大の困難に直面している。
これらのゲリラは民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」や人民防衛軍(PDF)と連携し、国土の半分以上を掌握。軍政に圧力をかけている。
中国政府はゲリラや少数民族が軍政と激戦を繰り広げ、領土を拡大していることに何度も懸念を表明してきた。
中国は現在、ミャンマーにおける公共事業やその他ビジネスが危機に瀕していることを危惧している。
ゲリラの支配下に置かれているシャン州などでは中国政府の大経済圏構想「一帯一路」の工事が影響を受けている。
MRTVによると、フライン氏は6日と7日に中国・昆明を訪れ、3つの首脳会議(中国、カンボジア、ラオス)に出席する予定だという。
昆明は雲南省の省都。ミャンマー国境から400キロほど離れている。
MRTVはフライン氏が中国政府高官と会談し、両国の経済を含む様々な分野の連携を強化する方法について話し合うと報じている。