◎正式な死者・行方不明者数は発表されていない。
インドネシア、アチェ州、ロヒンギャ難民を乗せた木造船(Getty Images)

ミャンマーの戦地から逃れた避難者を乗せたボートがアンダマン海で転覆し、8人が死亡、20人近くが行方不明になっている。現地メディアが21日に報じた。

軍事政権はコメントを出していない。ミャンマー国営放送(MRTV)はアンダマン海で事故が起きたという情報があると報じた。

AP通信は地元当局者の話しとして、「このボートには約100人が乗っていたとみられ、20日に転覆・沈没した」と伝えている。

それによると、地元の漁師などが79人を救助し、21日午後までに8人の遺体を収容したという。ボートは南部タニンダーリの港に向かっていたとされる。

APの取材に応じた村人は「10歳の子供と乳児を含む8人の遺体を引き上げた」と語った。

別の村人はAPに、救助活動を支援した反体制派ゲリラの話しとして、「少なくとも20人が行方不明とみられる」と語ったが、真偽は不明だ。

ラカイン州の「アラカン軍」に近い民兵はフェイスブックに、「戦地から逃れた市民、少なくとも30人が海に転落し、行方不明になっている」と投稿している。

正式な死者・行方不明者数は発表されていない。MRTVは21日午後のニュースでこの事故を取り上げなかった。

ボートが転覆した原因は不明。APの取材に応じた村人は「通常30~40人を乗せるボートにその倍以上の人が乗ったため、重量オーバーでトラブルが発生したのかもしれない」と語った。

またこの村人は「現場海域の波は高く、地元の漁師は事故発生時、誰も漁に出ていなかった」と述べた。

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