◎ポーランドは2021年以来、ロシアの同盟国ベラルーシからの移民圧力に悩まされている。
ポーランドのトゥスク(Donald Tusk)首相は14日、不法入国者の亡命申請手続きを停止すると発表した。
ポーランドは2021年以来、ロシアの同盟国ベラルーシからの移民圧力に悩まされている。
トゥスク氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ポーランドとEUの国境を守ることは我々の権利であり義務だ」と書き込んだ。
モラウィエツキ(Mateusz Morawiecki)前首相もベラルーシとロシアが西側諸国を不安定化させるために中東やアフリカの移民を集め、西欧に組織的に送り込んでいると非難してきた。
ポーランドはこれを東側の「ハイブリッド攻撃」と呼び、EU指導部に国境警備を強化するよう促してきた。
一部の移民はポーランドに亡命を申請しているが、ほとんどが国境を越えてドイツ、イギリス、フランスなどを目指す。
ドイツは最近、イスラム主義者によるテロ事件が相次いだことを受け、国境管理を強化。トゥスク氏はこれを「受け入れられない 」と批判していた。
トゥスク氏は週末に行われた集会で、移民の亡命を求める権利を停止する計画を発表。15日に閣議決定する予定だ。
これはポーランドで保護を受けているウクライナの避難民には適用されない。ポーランドはウクライナの市民約100万人を受け入れている。