◎ハリス氏より20歳近く年老いたトランプ氏は医療記録を公表したことがない。
ハリス米副大統領(Getty Images)

米国ハリス(Kamala Harris、59歳)副大統領が12日、健康診断のデータと主治医の所見を公開し、有権者に健康体であることをアピールした。

トランプ(Donald Trump、78歳)前大統領より20歳近く若いハリス氏はこのデータ公開でトランプ氏に圧力をかけ、医療記録を公開するよう促した。

ハリス氏の主治医であるシモンズ(Joshua Simmons)氏は書簡の中で、「4月の検査で特筆すべきものはなかった」と述べ、ハリス氏の活動的なライフスタイル、非常に健康的な食事、季節性アレルギー、散発的な蕁麻疹(じんましん)、適度なアルコール摂取を指摘した。

「要約すると、ハリス副大統領の健康状態は良好です。彼女は最高責任者、国家元首、最高司令官としての職務を含む大統領職を首尾よく遂行するのに必要な肉体的、精神的回復力を有しています」とシモンズ氏は書いている。

ハリス氏より20歳近く年老いたトランプ氏は医療記録を公表したことがない。

ハリス陣営はハリス氏の若さと精神的鋭敏さを、トランプ氏の高年齢と蛇行傾向に対比させることで、両者の透明性の違いとともに、ハリス氏の方がトランプ氏よりも大統領にふさわしいと有権者、特に無党派層に納得してもらえることを期待している。

ハリス氏は過去3年間、アレルゲン免疫療法を受けており、アレルギーと蕁麻疹の症状が劇的に改善し、点鼻薬以外の投薬の必要がなくなったという。

一方、トランプ氏は昨年11月、バイデン(Joe Biden、81歳)大統領の誕生日を記念して、自身の身体が「素晴らしい」状態であることを報告する主治医の書簡を公開した。

トランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した書簡にはその主張を裏付ける詳細、体重、血圧、コレステロール値などの測定値や検査結果は含まれていなかった。

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