◎この抗議デモは1カ月以上前に始まり、今週、何度か暴動に発展していた。
カリブ海のフランス領マルティニーク島で生活費の高騰に抗議するデモが暴動に発展したため、空港が一時閉鎖され、数百人の乗客が足止めを食らった。地元当局が11日、明らかにした。
暴動はフォールドフランス中心部で10日深夜に発生。暴徒が警察官に瓶や石を投げつけ、警察は催涙ガスで応戦した。
その後、暴徒たちは近郊の空港の駐機場に侵入。機動隊と激しく衝突した。
空港は少なくとも午前中まで滑走路を閉鎖する必要があるとして、身動きが取れなくなった乗客に対し、航空会社に問い合わせるよう促した。
フランス内務省は声明で、「治安当局が空港建屋を守り、滑走路を取り戻した」と声明を出した。
この抗議デモは1カ月以上前に始まり、今週、何度か暴動に発展していた。
7日夜の暴動ではフォールドフランス中心部の店舗が略奪され、車に火がつけられ、道路に置かれたタイヤが燃やされた。
暴徒と機動隊との衝突により少なくとも1人が死亡、複数人が負傷、数十人が逮捕された。
ソーシャルメディアに投稿された動画にはフォールドフランスの空港駐機場に押し入る暴徒と、空港内で途方に暮れる乗客の姿が映っていた。一部の暴徒は空港の正面玄関に配備された機動隊に飛びかかった。
空港閉鎖により、約1000人の乗客を乗せた3機の飛行機が近隣のグアドループに迂回。これらの便に乗るはずだった500人の乗客がフォールドフランスで立ち往生している。