◎ルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
ベラルーシで拘留されている米国籍の弁護士が別の裁判で実刑判決を受けた。人権団体「ビアスナ人権センター」が7日、明らかにした。
それによると、この男性弁護士はベラルーシと米国の国籍を持ち、刑期が13年半に延長されたという。
この男性は2021年から獄中にいる。
男性は独裁者ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の暗殺と政権奪取を企てたとして告発され、22年11月に禁固11年を、さらに別の裁判で禁固6カ月を追加された。
ビアスナによると、首都ミンスクの裁判所は8月、この男性が刑務所のルールに従わなかったとして、禁固2年を追加したという。
弁護士は今年3月以降、男性と面会できていない。
ビアスナによると、男性は刑務所内でハンガーストライキを繰り返し、健康状態が著しく悪化しているという。
国営テレビは先月、この男性がカメラの前で罪を認め、謝罪する様子を記録した映像を公開した。
ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年の大統領選では結果に抗議するデモを鉄の拳でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕、数千人を殴打した。