◎事故は1日の正午ごろに発生。北部ウタイタニ県の小中学校の生徒39人と教師6人を乗せたバスが全焼した。
タイ・バンコク郊外で修学旅行中の生徒と教師を乗せたスクールバスが炎上し、23人が死亡した事故について、捜査当局は2日、運転手を過失致死傷罪などで起訴したと明らかにした。
事故は1日の正午ごろに発生。北部ウタイタニ県の小中学校の生徒39人と教師6人を乗せたバスが全焼した。このバスは天然ガスを燃料とし、炎上中に何度か爆発した。
運転手は無謀運転や救助を怠ったなどとして、その場で逮捕された。
バンコク警察の報道官は記者会見で、「当局はこの火災が運転手とバス会社双方の過失によるものかどうかを調査中である」と述べた。
それによると、運転手がスピード違反をした兆候はなく、天然ガスボンベの残骸が車内に11本あったという。このバスは設置許可証に基づき、ガスボンベを6本まで積載することができた。
警察は出火原因を結論付けていない。運転手は取り調べに対し、「バスがバランスを崩し、他の車に衝突し、道路の壁に接触するまで普通に運転していた」と供述したという。
報道官は「その摩擦による火花が発生し、ガスボンベに燃え移り、引火した可能性がある」と述べた。
バスの非常口は閉まった状態であった。警察は運転手がこれを開けず、適切に避難誘導しなかった可能性があると指摘。事故後、非常口が開かなかった可能性もあるとして調べている。
緊急時に窓ガラスを割るような治具は見つからなかった。