◎米国の山火事シーズンは10月末頃まで続く。
米カリフォルニア州ロサンゼルス東方(南カリフォルニア)で発生した3つの山火事について、消防当局は18日、8000人以上の消防士が消火活動にあたり、鎮火に向け前進していると明らかにした。
3つの山火事の焼失面積は470平方キロメートルを超え、約200の建造物が消失。これまでに消防士を含む23人が負傷した。
この山火事の1つは今月5日に発生。3万6000棟以上の建造物を脅かしていた。
消防によると、3つの山火事はいずれも100キロ圏内で延焼中。南カリフォルニアの気温低下により、延焼速度も減少したという。
最も大きな山火事はロサンゼルス近郊から50キロほどの地点で8日に発生。18日時点の焼失面積は220平方キロメートルと推定されている。
ロサンゼルス郡とサンバーナーディーノ郡の郊外で発生した山火事は少なくとも33軒の家屋を含む75棟の建物を破壊。4人が負傷した。
いずれも山火事も出火原因は明らかになっていない。
カリフォルニア州のニューサム(Gavin Newsom)州知事は11日に非常事態を宣言した。
米国の山火事シーズンは10月末頃まで続く。
カリフォルニア州では昨年、約7100件の山火事が報告され、1300平方キロメートル(東京23区の2倍)が消失した。
今年の全米の山火事件数は18日時点で3万7269件。焼失面積は2万9500平方キロメートル(東京都面積の13倍)となっている。