◎スペイン領のセウタ、メリリャ、カナリア諸島にはアフリカや中東の移民が押し寄せている。
2024年9月16日/モロッコ、スペイン領セウタの国境付近(AP通信)

アフリカ北西部・モロッコの警察当局は16日、スペイン領セウタへの不法入国を試みた移民グループを摘発したと明らかにした。

スペイン内務省も同日、モロッコからセウタへの入国を試みた集団が摘発され、入国に成功した者はいなかったと声明を出した。

それによると、両国の国境警備隊は数日前から警備を強化していたという。

X(旧ツイッター)とフェイスブックには数日前から、モロッコのセウタ国境に集まり、国境を突破しようという投稿が多数寄せられていた。

モロッコのテレビ局が報じた映像にはモロッコ国境の町の丘の上に集まった移民とみられる集団が映っていた。

地元メディアによると、警察は国境周辺に増援部隊を展開し、ヘリコプターとドローンで上空から周辺を確認した結果、丘の上に集まった集団を発見したという。

モロッコ当局は「SNSで集団移住を扇動した疑いのある60人を逮捕した」とフェイスブックに投稿した。

SNSには「国境フェンスを破ってスペインに亡命しよう」「集団で突撃すれば国境警備隊を圧倒できる」といった投稿が多数寄せられていた。

丘に集まった移民の多くが捕まる前に退散したとみらえるが、それでも何人かは越境を試みたようだ。

モロッコ内務省によると、今年1月から9月上旬にかけて、国境警備隊は全国で4万5000件以上の不法入国・出国を阻止したという。

8月だけでもセウタ周辺地域で1万1000件以上、スペイン領メリリャ周辺地域で3000件以上の試みを阻止したとしている。

スペイン領のセウタ、メリリャ、カナリア諸島にはアフリカや中東の移民が押し寄せている。

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