◎私が勝った場合、不正を働いた者は法が許す範囲で訴追され、二度と正義が踏みにじられることがないよう、長期の実刑判決を言い渡されるだろう。
トランプ(Donald Trump)前米大統領が7日、激戦州のひとつであるウィスコンシン州で演説する直前、「今回の選挙で不謹慎な行為に関与した者を一人残らず投獄する」とSNSに投稿した。
防弾ガラスのおかげで狙撃される心配のないトランプ氏は「私が勝った場合、不正を働いた者は法が許す範囲で訴追され、二度と正義が踏みにじられることがないよう、長期の実刑判決を言い渡されるだろう」と主張した。
またトランプ氏はハリス(Kamala Harris)副大統領の陣営(民主党)が2020大統領選の結果に影響を与えたというおなじみの主張を繰り返した。
「私が勝利した場合、不正を働いた弁護士、政治家、献金者、不法有権者、汚職選挙役人が捜査の対象となります。不道徳な行為に関与した者は探し出され、捕まり、訴追されるでしょう...」
トランプ氏が当選するかどうかは不明だが、仮に再選した場合、大統領職を利用して不倫裁判などを取り仕切るニューヨーク州の司法当局などに「何かしらの報復を行う」と示唆しているようだ。
何十もの裁判所、共和党の連邦議会議員、そして旧トランプ政権の閣僚らが、「トランプ氏は間違いなく負けた」と認めている。
つい数日前、トランプ氏は自身のポッドキャストのインタビューで、「確かに僅差で負けた」と認めた。
トランプ氏の陣営や盟友たちは、ハリス氏を繰り返し非難し、今回の選挙の焦点をインフレや国境警備などに当てるよう促している。しかし、トランプ氏はここ数日で大きく方向転換したようだ。
トランプ氏は6日、不倫口止め料改ざん裁判に関する声明を発表。その中で、過去の一連の性的不品行疑惑を持ち出し、告発者の申し立てを否定しながらも、いくつかの疑惑を生々しく詳細に説明した。
NYの連邦裁判所は今週、この量刑言い渡しを秋の大統領選後の11月26日に延期すると発表した。
トランプ氏は7日、選挙の結果を大きく左右する激戦州のひとつ、ウィスコンシン州の共和党集会で演説。自身の裁判からロシアの2016年の選挙介入疑惑まで、あらゆることに関するおなじみの主張を繰り返した。
「ハリス・バイデン司法省は”汚職を暴いた罪”で無実の私を刑務所に入れようとしています...」
支持者は「俺たちの大統領!」「USA!」などと叫び、トランプ氏に歓声を送った。
ハリス氏とトランプ氏は9月10日の大統領選TV討論会(ABC主催)で対峙する。副大統領候補の討論会は10月1日の予定。CBSが主催する。