◎米商務省によると、3カ国による貿易規模は2022年に推定1兆8000億ドル(260兆円)に達したという。
メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は27日、米国とカナダの大使が政府与党の司法制度改革案に懸念を表明したことを受け、両国との関係を「一時停止」すると主張した。
現地メディアによると、この一時停止が何を意味するかは不明。在メキシコ・米国大使館とカナダ大使館は正常通り機能している。
オブラドール氏は27日の定例会見で両国の大使を非難したが、一時停止が何を意味するかは明らかにしなかった。メキシコ外務省もコメントを出していない。
来月末に退任するオブラドール氏が国会に提出した改革案は物議を醸し、広範なデモやストライキに発展。外国の投資家や金融機関からも批判を浴びている。
駐米大使は先週、これを民主主義に対するリスクと呼び、米国とメキシコの商業関係を危うくすると警告。カナダ大使もこれに同調した。
オブラドール氏はこの発言に激怒し、駐米大使が内政に干渉したと非難。同大使は口調を緩め、対話に応じるとX(旧ツイッター)に投稿した。
オブラドール氏は記者団に対し、「米国務省が大使に警告を発するよう促したと思う」と語った。
またオブラドール氏は両国に対し、「メキシコの独立、我が国の主権を尊重すると約束してほしい。しかし、それが実現するまで、両国の関係を一時停止する」と主張。記者の笑いを誘った。
米商務省によると、3カ国による貿易規模は2022年に推定1兆8000億ドル(260兆円)に達したという。