◎タリバンは先週、「悪徳を防止し美徳を促進するとされる国内初の法律と呼ばれるもの」を公布した。
アフガニスタンを統治するタリバン暫定政権は26日、女性が公共の場で顔を出したり話したりすることを禁じる法律に対する国連の懸念と批判を一蹴した。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は25日、この法律を「悪法」と呼び、アフガンをさらに不幸・悲惨にすると糾弾した。
またUNAMAはアフガンの女性と少女が既に「耐え難い制限」の中で生活しているにもかかわらず、公の場で顔を出したり、話したりすることを禁じるなどあり得ないと非難した。
タリバンのムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は声明で、シャリア(イスラム法)に精通していない、西側に影響されている人々に警告を発した。
「アフガン国民はシャリアに基づくこの法律を十分に理解しており、それを理解せず、外部から攻撃したり、拒否したりすることを許さない...」
タリバンは先週、「悪徳を防止し美徳を促進するとされる国内初の法律と呼ばれるもの」を公布した。
その中には、女性が家の外で顔、体、声を隠すことを禁じる条項が含まれている。また、顔を撮影したり、写真をSNSなどで公開することも禁じた。
UNAMAは声明で、「壊滅的な人道危機に直面するアフガンの指導者と呼ばれる人たち、たまたま礼拝に遅れたり、家族以外の異性を見たり、愛する人の写真を持っていたりするだけで女性やその家族を脅迫したり、投獄したいようだ」と非難した。
ムジャヒド氏はUNAMAの声明に反論。「様々な当事者から提起されたいかなる懸念も、シャリアを脅かすことはできないと確信している」と述べた。