◎中国の雨季は10月頃まで続く。台風シーズンは始まったばかりだ。
中国北東部・遼寧省の広い範囲で大雨による洪水や土砂崩れが確認され、少なくとも11人が死亡、14人が行方不明になっている。国営メディアが24日に報じた。
それによると、遼寧省葫芦島市では人命救助に当たっていた警察官が死亡したという。
中国中央テレビ(CCTV)は消防当局者の話しとして、「複数の地区で行方不明者が確認されており、24時間体制で捜索している」と伝えている。
気象台によると、同省の23日の24時間雨量は多くの地区で300~400ミリに達し、528ミリを記録した地区もあったという。
当局は18万8800人が被災し、被害総額は103億元(約2087億円)にのぼると発表。道路や橋など、多くの公共インフラが破壊された。
気象台によると、大きな被害を受けた地区ではわずか半日で1年分の雨が降ったという。
中央政府は自治体の救助活動を支援するため、5000万元を拠出した。
CCTVによると、過去2か月間の洪水や土砂崩れよる死者は全国で150人を超えたという。
中国の雨季は10月頃まで続く。台風シーズンは始まったばかりだ。