◎ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃14日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ウクライナ、東部ドネツク州の前線近く、榴弾砲を準備するウクライナ兵(Getty Images)

ベラルーシ政府が19日、ウクライナ国境沿いに航空機と防空部隊を追加配備した。

ベラルーシの独裁者であるルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は前日、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃を受け、ウクライナ国境沿いに全部隊の3分の1を集めていると発表していた。

空軍の司令官は19日、国営テレビのインタビューで、「我が軍はウクライナ国境沿いに新たな航空戦力、対空ミサイルや無線部隊などを配備し、敵の攻撃にいつでも対応できる体制を整えている」と語った。

ルカシェンコ氏はウクライナ国境に配備する兵士の数を明らかにしていない。同国の兵士の数は約6万人とされる。

ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃14日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

ルカシェンコ氏はこの決定について、「ウクライナ軍の動きに対応するもの」と述べていたが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

ウクライナ政府はベラルーシ軍の増派に関するコメントを出していない。

ロシアは同盟国ベラルーシの領土を活用してウクライナを攻撃してきた。またロシアは昨年、戦略核弾頭の一部をベラルーシに移し、NATOをけん制した。

ルカシェンコ氏は18日の声明で、「ロシアはウクライナとの対話を求めていたが、今回のクルスク侵攻で交渉は不可能となった」と主張していた。

ロシア大統領府も19日、ウクライナ軍がクルスク州に越境攻撃を仕掛けているため、和平交渉は当面見送ると表明した。

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