◎温帯低気圧に変わった台風3号の残骸が広い範囲に大雨をもたらした。
中国南東部・湖南省衡陽市の民宿に土砂が流れ込み、少なくとも15人が死亡した。国営メディアが28日に報じた。
それによると、温帯低気圧に変わった台風3号の残骸が広い範囲に大雨をもたらし、上海でも被害が確認されたという。
中国中央テレビ(CCTV)は湖南省衡陽市郊外の集落にある民宿に土砂が流れ込み、21人が閉じ込められたと報じた。
事故は午前8時過ぎに発生。この地域の24時間雨量は300ミリを超えていた。
CCTVによると、15人が死亡、6人が救助され、病院に搬送されたという。容体は明らかになっていない。
隣の遼寧省では数百の企業が予防措置として27日から操業を停止、3万人以上が避難した。さらに、ここ数日の大雨で線路が損傷し、40本近くの列車が運休したという。
上海では27日、スクーターに乗った配達員が倒木に巻き込まれ死亡した。
台風3号は中国に到達する前にフィリピンと台湾に暴風雨をもたらした。フィリピンでは少なくとも34人が死亡している。