◎多くの有権者が両候補とも大統領にふさわしくないと考えている。
米ABC、ワシントン・ポスト紙、イプソスが11日に公開した大統領選に関する世論調査によると、回答の67%がバイデン(Joe Biden、81歳)大統領の出馬に反対していることが明らかになった。
バイデン氏とトランプ(Donald Trump、78歳)前大統領の支持率はほとんど変わらず、46ー47%と拮抗。バイデン氏は2週間前のTV討論会で精彩を欠いたが、支持率に大きな変化はみられなかった。
ABCが4月に行った調査ではバイデン氏44%、トランプ氏46%であった。
一方、民主党の候補がハリス(Kamala Harris、59歳)副大統領に代わった場合、全年代ではハリス氏49%、トランプ氏46%。登録有権者では49ー47%となった。
バイデン氏が討論会でダメージを受けなかったという訳ではなさそうだ。
回答者の67%がバイデン氏の撤退を支持。85%が「年を取り過ぎている」と回答、これは4月の81%、1年前の68%を大きく上回り、過去最高を記録した。
さらに、バイデン氏とトランプ氏、どちらが大統領として効果的に仕事をするために必要な精神力・体力を持っているかという質問については、トランプ氏がバイデン氏を30%上回った。
このリードは4月の世論調査とほぼ同じ。トランプ氏の方が若々しく健康的にみられているようだ。
バイデン氏の仕事を支持すると答えた人は36%。バイデン氏の好感度は過去の世論調査と変わらず、トランプ氏を上回った。
どちらが誠実で信頼できるかいう質問でも、バイデン氏がトランプ氏を22%上回った。これも4月の調査とほぼ同じである。
多くの有権者が両候補とも大統領にふさわしくないと考えている。
約40%が「どちらも効果的に職務をこなせる体力・精神力をもっておらず、健康的でもない」と回答。同じく40%が「どちらも信頼に足る人物ではない」と回答。60%が「トランプ氏も年を取り過ぎている」と回答した。
今回の世論調査では、多くの民主党員がバイデン氏の年齢に懸念を示す一方、共和党員はトランプ氏の年齢をほとんど気にしていないことも明らかになった。