◎ラジョエリナ大統領の与党TGVは過半数を維持できず、80議席にとどまった。
アフリカ南東部沖の島国マダガスカルの選挙管理委員会が5月29日に行われた議会選の最終結果を公表した。地元メディアが12日に報じた。
それによると、ラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領の与党TGVは過半数を維持できず、163議席中80議席にとどまったという。
無所属候補が52議席。野党は31議席であった。選管によると、投票率は49%で、前回2019年を8%上回った。
野党連合は選管の発表に異議を唱え、「与党が票を改ざんした」と主張した。
大統領府の報道官は野党の主張に反発。「偽情報で国民を惑わすな」と応戦した。
野党は昨年行われた大統領選でもラジョエリナ陣営が不正を働いたと主張。高等選挙裁判所に選挙のやり直しを求めたが、認められなかった。
大統領選の投票率は前回を大きく下回り、46%にとどまった。
野党連合の報道官はX(旧ツイッター)にコメントを投稿。「抗議デモで不正選挙に抗議しよう」と書き込んだ。
大統領選前の抗議デモは暴動に発展し、投票日が1週間延期される事態となった。