◎フーシ派がMQ9リーパーを撃墜したと主張したのは今月3回目だ。
米軍のドローン「MQ9リーパー」がイエメン領内に墜落したとみられる。現地メディアが29日に報じた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は西部の要衝マーリブの砂漠地帯に墜落したとされるMQ9リーパーの写真を公開。地対空ミサイルで撃墜したと主張している。
フーシ派がMQ9リーパーを撃墜したと主張したのは今月3回目だ。
AP通信は専門家の話しとして、「フーシ派が29日に公開した写真のドローンはMQ9リーパーとみられるが、ミサイルの爆発で焼損したような跡がなく、ほぼ無傷に見える」と伝えている。
そのドローンには米国製であることを示すマークも記されていないように見える。
マーリブは国連の承認を受ける政府に近い武装勢力が支配している。APによると、この武装勢力はドローンが墜落したことを認識していないという。
APは国防当局者の話しとして、「米中央軍(CENTCOM)はこの地域でドローンを失っていない」と伝えている。
米メディアによると、中央情報局(CIA)も武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を監視するため、イエメンでMQ9リーパーを運用しているとみられる。
CIAはコメントを出していない。APなどによると、CIAはフーシ派の主張に関する取材に応じなかったという。
2014年にフーシ派が首都サヌアと北部を掌握して以来、米軍は2017年、19年、23年、そして今年、少なくとも5機のドローンをイエメン領内で失っている。