◎2020大統領選の有力候補であったチハノフスキー氏は独裁者のルカシェンコ大統領に逆らった罪で禁固18年を宣告された。
2024年3月8日/リトアニアの在ベラルーシ大使館近く、夫の解放を求めるチハノフスカヤ氏(AP通信)

リトアニアに亡命中のベラルーシ野党指導者チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏が8日、首都ビリニュスの在ベラルーシ大使館までデモ行進し、収監中の夫を解放するよう訴えた。

2020大統領選の有力候補であったチハノフスキー(Siarhei Tsikhanouski)氏は独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領に逆らった罪で禁固18年を宣告された。

チハノフスカヤ氏は記者団に対し、「夫と1年間連絡が取れず、生死を確認することもできない」と語った。

またチハノフスカヤ氏は国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長に介入を求め、ベラルーシの政治犯をひとり残らず解放するよう訴えた。

チハノフスキー氏は2020年の大統領選でルカシェンコ氏に挑戦する計画を発表した直後に逮捕されて以来、獄中にいる。

大統領選に立候補したもう1人の主要候補も逮捕され、音信不通状態である。

チハノフスカヤ氏は夫の代わりに立候補し、ルカシェンコ氏を批判しながら選挙戦を展開、多くの支持を集めた。

選挙の結果に抗議するデモはベラルーシ史上最大規模に発展。数十万人が連日首都ミンスクに集まり、ルカシェンコ政権に抗議した。

ルカシェンコ氏に忠誠を誓う治安当局はこのデモを鉄拳でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕。数千人を激しく殴打した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク