◎火災は人の手が届きにくい山間部の森林地帯で2日前に発生。人口密集地に燃え広がり、家屋少なくとも1100棟が焼失したとされる。
2024年2月4日/チリ、中部バルパライソの住宅地(Esteban Felix/AP通信)

チリ中部で発生した大規模な森林火災について、消防当局は4日、これまでに64人の死亡を確認し、少なくとも1600人が住まいを失ったと発表した。

それによると、最も深刻な被害を受けているビーニャ・デル・マルとその周辺では少なくとも200人が行方不明になっており、犠牲者の数は増える可能性が高いという。

当局はビーニャ・デル・マルを含む複数の都市に外出禁止令を発令している。

火災は人の手が届きにくい山間部の森林地帯で2日前に発生。人口密集地に燃え広がり、家屋少なくとも1100棟が焼失したとされる。

ビーニャ・デル・マルの人口は約30万人。チリを代表するビーチリゾートのひとつで、夏には有名な音楽フェスティバルも開催される。

バルパライソ州知事室は4日、火災の一部は放火により引き起こされた可能性があるという見方を示した。

それによると、4つの地点でほぼ同じタイミングで火災が発生したという。

山火事を悪化させている極度の乾燥と雨不足はエルニーニョ現象がもたらしたものである。

エルニーニョ現象は太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象である。

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