◎ミャンマーはこの地域の主要麻薬生産地である。
タイ北部チェンライ県のミャンマー国境付近で陸軍と麻薬密売組織による銃撃戦があり、15人が死亡した。警察当局が18日、明らかにした。
それによると、陸軍と警察の合同チームは組織の構成員15人を殺害し、覚せい剤約200万錠を押収したという。
警察の報道官は記者団に対し、「ミャンマー国境付近で麻薬の取り引きが行われているという情報を受け、捜査を開始した」と語った。
報道官によると、合同チームは16日に取り締まりを決行。現場で約20人を発見し、身元を明らかにするよう求めたところ、数人が発砲したという。
銃撃戦は15分ほど続き、組織の構成員とみられる15人が死亡。兵士と警察官にケガはなかった。
チームはビニールの袋に包まれたバックパック17個を押収。その中には覚せい剤が詰め込まれていた。
警察によると、逮捕者は出ておらず、死亡した15人の身元は確認中。現場から逃走した者がいるかどうかは明らかになっていない。
警察は13日、ミャンマー国境に近い西部カンチャナブリ県でメタンフェタミン錠剤約5000万錠を押収。これは1回の押収量としては過去最高であった。
ミャンマーはこの地域の主要麻薬生産地である。専門家によると、少数民族が大きな力を持つ国境地帯の治安は緩く、麻薬を密売しやすい。軍政と協定を結ぶ一部の民兵組織は数十年にわたって麻薬生産に深く関与してきたとされる。