◎先月の大統領選に立候補した野党候補12人のうち10人が投票をボイコットし、今も有権者に抗議デモを続けるよう呼びかけている。
マダガスカルのラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領が16日、首都アンタナナリボのスタジアムで宣誓し、新たな任期をスタートさせた。
地元メディアによると、約5万人を収容できるスタジアムは超満員となり、周辺の道路や広場にも数万人が集まったという。
ラジョエリナ氏は貧困に悩まされる国民のために「誠実かつ真摯に働く」と誓った。
またラジョエリナ氏は経済対策を含む「変革」は道半ばであり、一致団結して対応に当たる必要があると強調した。
野党の指導者らは就任式をボイコットし、ラジョエリナ氏に辞任を要求している。
先月の大統領選に立候補した野党候補12人のうち10人が投票をボイコットし、今も有権者に抗議デモを続けるよう呼びかけている。
治安当局は式典に先立ち、アンタナナリボでの抗議デモを5日間禁じた。
野党は選挙結果を認めないと主張しているが、高等選挙裁判所は今月初めに結果を認定した。
ラジョエリナ氏の得票率は58.96%。投票率は46%だった。
ラジョエリナ氏は49歳。2009年の政治危機とクーデターの後、2014年まで暫定政府を率い、今回の選挙で3選を決めた。