◎事故は首都ルカサの北方約400キロに位置するチンゴラの銅鉱山で11月30日遅くに発生。大雨の影響で坑道の一部が崩落し、鉱夫30人以上が巻き込まれた。
アフリカ南部・ザンビア中部の露天掘り銅鉱山で発生した崩落事故について、地元当局は6日、男性1人を救助し、2人の遺体を収容したと明らかにした。
事故は首都ルカサの北方約400キロに位置するチンゴラの銅鉱山で11月30日遅くに発生。大雨の影響で坑道の一部が崩落し、鉱夫30人以上が巻き込まれた。
当局は先週、鉱夫7人の死亡を確認したと発表していたが、遺体は収容できずにいた。
中央政府の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「救助隊が5日夜、49歳の男性を救出した」と書き込んだ。
それによると、男性は病院に搬送され手当てを受けているという。容体は明らかにされていないが、「話すことができる状態」と伝えられている。
救助隊は男性を救助してから数時間後、1人の遺体を収容。6日にも1人の遺体を収容した。
遺体が収容されたのは今回が初めて。
現場で記者団の取材に応じた政府の関係者は、「この鉱山で働く38家族から親族と連絡が取れないと報告を受けたが、閉じ込められた鉱夫の正確な数は分かっていない」と語った。
それによると、鉱夫の大半が非正規労働者とみられ、所有者の許可を得ずに就労していた者もいたという。