◎この100日計画の多くは、6年間政権を担ってきた労働党のイニシアチブを廃止するものである。
ニュージーランドのラクソン(Christopher Luxon)首相は29日、就任から100日以内に実施すると有権者に約束した野心的な行動計画を公表した。
ラクソン氏の国民党は先月の総選挙(一院制、定数120)でヒプキンス(Chris Hipkins)前首相率いる労働党を破り、今週、保守連立政権を発足させた。
ラクソン氏は記者会見で今後3カ月の間に取るべき49の行動を概説した。
この100日計画の多くは、6年間政権を担ってきた労働党のイニシアチブを廃止するものである。
新たな取り組みには再生可能エネルギーを倍増させる計画も含まれている。
ラクソン氏はこの計画について、「経済に重点を置いている」と強調した。
労働党が昨年承認したタバコ規制を含め、多くの計画が争点となっている。このタバコ規制は▽ニコチン濃度を下げる▽小売店の数を減らす▽タバコの販売を段階的に禁止するなどとしている。
教育に関連する2つの計画は▽毎日1時間の読み書きと数学(算数)の授業を学校に義務付ける▽校内での携帯電話の使用を禁止するとしている。
これは「現在の学校は本来の使命を忘れている」と主張する一部の保守的な有権者の感情を反映しているようだ。