◎中東、アフリカ、アジアの紛争・貧困から逃れた移民たちは西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への移住を目指し、トルコからギリシャへの横断を試みる。
ギリシャ沖で移民を乗せた船が転覆し、女性1人が死亡、19人が救助された。ギリシャ当局が17日、明らかにした。
それによると、事故はエーゲ海東部のアガトニシ島沖で発生。通報を受けたトルコ沿岸警備隊が19人を救助し、女性の遺体を収容した。
19人のうち18人がギリシャのアガトニシ島近く、もう1人がトルコの領海内で救助された。
トルコ沿岸警備隊は19人をギリシャ当局に引き渡したと報告している。
それ以上の行方不明者は報告されていない。
ギリシャのテレビ局は関係者の話しとして、「19人は全員シリア人とみられる」と伝えている。
中東、アフリカ、アジアの紛争・貧困から逃れた移民たちは西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への移住を目指し、トルコからギリシャへの横断を試みる。
地中海亡命ルートは世界で最も危険は航路のひとつであり、毎年数千人が死亡または行方不明になっている。
一部の移民はギリシャを迂回してイタリアのランペドゥーサ島やシチリア島を目指す。このルートはさらに危険度が高く、2015~16年のシリア難民危機以来、数万人の命を奪ってきた。
今年6月には約750人を乗せていたとみられる移民船がアフリカ北部・リビアからイタリアに向かう途中、ギリシャ西部沖で転覆・沈没した。
乗客の大半は甲板の下にいたとされ、救助されたのはわずか104人。78人が死亡し、500人以上が行方不明のままである。