◎ブレイバマン氏はホームレスを「ライフスタイルの選択」と呼び、「警察は親パレスチナ派のデモに寛大過ぎる」と非難していた。
イギリスのブレイバマン(Suella Braverman)前内相は14日、スナク(Rishi Sunak)首相を「不誠実な男」「弱いリーダー」「裏切り者」と激しく罵った。
ブレイバマン氏は14日に公表された辞表の中で「スナク氏は主要な公約を明らかに何度も無視し、守るつもりが全くないことを示した」と主張した。
スナク氏は13日、ブレイバマン氏の一連の乱暴な発言を受け、同氏を解任した。
ブレイバマン氏はホームレスを「ライフスタイルの選択」と呼び、「警察は親パレスチナ派のデモに寛大過ぎる」と非難していた。
ロンドン市内で11日に行われた極右デモは乱闘に発展。一部の暴徒が親パレスチナ派に襲いかかり、機動隊と衝突した。警察は公務執行妨害などで100人以上を逮捕したとしている。
親パレスチナ派はブレイバマン氏の発言が極右勢力を勢いづかせたと非難した。
ブレイバマン氏は辞表の中で「スナク氏にガザ地区の停戦を求めるデモを禁じるよう提案したが、拒否された」と明らかにした。
またブレイバマン氏は自身の方針を擁護したうえで、イギリスは大きな転換点にあると主張した。「イギリスはこの数十年見られなかった過激主義の脅威に直面しています。私はあなたの対応が不確かで弱く、この国に必要なリーダーシップの資質に欠けていたことを残念に思います...」
ブレイバマン氏は内相として、ボートで本土に到着した移民をルワンダに送る政策を主導。この政策をめぐる最高裁の判決は15日に言い渡される予定だ。
ブレイバナン氏は最高裁がルワンダ計画を違憲と裁定した場合、「欧州人権条約から脱退する」と主張しているが、スナク氏はこれを認めていない。