◎首都ダッカを含む都市部では賃上げを求める抗議が暴動に発展。機動隊と一部の暴徒が衝突する事態となった。
2023年10月28日/バングラデシュ、首都ダッカの通り、野党支持者と機動隊の催涙ガス弾(Mahmud Hossain Opu/AP通信)

バングラデシュ政府は7日、繊維産業労働者の最低月額賃金を8300タカ(約1万1400円)から1万2500タカ(約1万7000円)に引き上げた。

中央政府の報道官によると、縫製品製造業・輸出業の問題について協議する労働省の代表らは7日の会合で賃上げを決めたという。

新しい最低月額賃金は12月1日に全国一律導入される。

バングラデシュ縫製品製造業・輸出業協会(BGMEA)は政府に最低月額賃金を2万3000タカまで引き上げるよう要求。政府は25%の賃上げを提案していた。

首都ダッカを含む都市部では賃上げを求める抗議が暴動に発展。機動隊と一部の暴徒が衝突する事態となった。

デモ隊は幹線道路を占領。工場を攻撃し、警察に石を投げ、車両を燃やし、店舗を略奪した。

一連のデモは政府が25%の賃上げを提案した後に始まったとされる。

バングラにおける欧米への衣料品輸出額は右肩上がりで増加。年間約550億ドルに達した。

この業界で働く労働者たちは成果に見合った賃金を支払うよう雇用主に要求している。

BGMEAの代表はフェイスブックに声明を投稿。「わずかな賃上げに非常に不満を感じている」と書き込んだ。「とても不満です。この程度の賃上げは到底受け入れられない...」

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