◎入試を受けた高校生約84万5200人のうち、入学に必要な点数に達したのは2万7000人だった。
エチオピアで今年、大学入試を受けた高校生の合格率がわずか3%であることが分かった。政府報道官が10日、明らかにした。
それによると、入試を受けた高校生約84万5200人のうち、入学に必要な点数に達したのは2万7000人だったという。
教育相の報道官は声明で、「入試を受けた学生の3%しか合格点に達しておらず、前年度と比較すると0.01%低下した」と明らかにした。
国営テレビは専門家の話しとして、「地方では教育の機会が圧倒的に不足しており、この低得点の原因となっている」と伝えている。
教育相の報道官によると、カンニングは減少傾向にあるものの、学生の学習意欲はここ数年、ほとんど向上していないように見えるという。
エチオピアにおける初等教育を受ける児童の割合は近年、大きく上昇。2021~22年は全国の児童の88.7%が就学した。
しかし、中学校の就学率は33.1%にとどまっている。
ユニセフは昨年公表したレポートの中で、「エチオピアでは学習の質が大きな課題となっており、10歳児の90%が簡単な文章を読んだり、理解することができない」と報告している。
世界銀行の統計によると、2018年にエチオピアで高等教育を受けた学生は全体の10%に満たなかった。