◎国家警察はリオ国際空港近くにあるスラムなど、少なくとも3つの地区に警察官約1000人を派遣した。
2023年10月9日/ブラジル、リオデジャネイロのスラム街、警察の特殊部隊(Silvia Izquierdo/AP通信)

ブラジルの警察当局は9日、リオデジャネイロ州政府の決定に基づき、同州内の3つのスラム(貧民街)に特殊部隊を配備し、犯罪組織の一斉を取り締まりを開始した。

国家警察はリオ国際空港近くにあるスラムなど、少なくとも3つの地区に警察官約1000人を派遣。地元メディアによると、この中の1地区はレッド・コマンドと呼ばれる麻薬密売組織が支配している。

リオ州政府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「レッド・コマンドのリーダーが別の2地区に新たな拠点を開設したという情報がある」と書き込んだ。

ブラジル国内で発生した銃乱射事件を監視する非営利団体によると、特殊部隊は9日の夜明け頃から取り締まりを開始し、銃声が何度も聞こえたという。

TVグローボは目撃者の話しとして、「警察のヘリ2機がギャングの拠点を急襲し、周辺住民が強制退去を余儀なくされた」と伝えている。

その後、リオ州政府はコカイン約100キロやマリファナ約500キロなどを押収したと発表。少なくとも2つの拠点を取り締まり、9人を逮捕したという。

リオ州知事は先週、地元メディアのインタビューで「スラムに拠点を置く犯罪組織を一掃したい」と語っていた。

リオのビーチリゾートで先週発生した銃撃事件では医師3人が死亡、1人が負傷。警察は地元のギャングが関与した可能性があるとみて捜査している。

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