◎会合は完全非公開で行われ、内容は一切明らかにされていない。
パレスチナ自治区の諸派が30日、エジプトで会合を開き、ヨルダン川西岸地区で暴力が増加していることやイスラエルとの和解などについて協議した。
会合は完全非公開で行われ、内容は一切明らかにされていない。
アッバス(Mahmoud Abbas)議長は声明で、「この話し合いは長期にわたる分裂を終わらせる、最初の、重要な努力のひとつである」と述べたが、会合の詳細には触れなかった。
アッバス氏は国内でほとんど支持を得られず、前与党ファタハはガザ地区を実行支配するイスラム過激派ハマスの勢いに圧倒されているように見える。
ファタハとハマスはライバル関係にあり、ハマスが2007年にガザ地区からアッバス氏に忠実な勢力を追い出して以来、緊張した状態が続いている。
このエジプト会合にはハマスや他のイスラム勢力の指導者らも出席した。
一方、イスラエル軍と何度も衝突している強力なイスラム過激派「イスラム聖戦」は自治政府に抗議するため、会合をボイコットしたようだ。
エジプトは何年もの間、パレスチナにおける派閥間争いを収めるために仲介役を務めてきた。またエジプトはイスラエルとハマスの間で起きた紛争でも停戦交渉の場を何度も設けている。