◎ボリビアには世界最大のリチウム鉱床がある。
リチウム鉱石(Getty Images)

ボリビアのリチウム埋蔵量が200万トン上乗せされ、推定2300万トンとなった。現地メディアが20日に報じた。

同国内には世界最大のリチウム鉱床がある。

リチウムは自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物であり、「ホワイトゴールド」と呼ばれている。

アルセ(Luis Arce)大統領は首都ラパス郊外の訪問先で演説し、「ボリビアは世界最大のリチウム埋蔵国であり、この資源を開発・転換・管理する取り組みを推進しなければならない」と語った。

ボリビアは現在、世界中で需要が急増しているリチウムの鉱床を開発する国際的パートナーを探している。

アルセ氏によると、同国の専門機関が最近行った地質調査の結果、同国のリチウム埋蔵量は2300万トンに増加したという。

アルセ政権は先月、中国の国営企業およびロシアの国営ウラニウム・ワン・グループとリチウム鉱床を開発する協定に調印した。

これにより、両社は鉱床開発に14億ドルを投資し、2025年から年間5万トンのリチウムを生産・輸出するためのプラント2機を建設すると約束した。

同政権は今年1月にも別の中国企業とリチウム鉱床開発計画を結んでいる。

米地質調査所(USGS)によると、リチウムの埋蔵量世界2位はアルゼンチンで約2000万トン。次いで米国の1200万トン、チリの1100万トンとなっている。

世界最大のリチウム生産国はオーストラリア。チリが2位、中国が3位で続く。

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