◎北はウクライナ侵攻で主導的な役割を果たしているロシアの民間軍事会社ワグネルに武器を供与したと告発されている。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー(John Kirby)戦略広報調整官は30日、ロシアが北朝鮮に代表団を派遣し、武器と引き換えに食料を提供しようとしていると明らかにした。
カービー氏は「北との武器取引は国連安保理決議に違反する行為であり、断じて容認できない」と述べた。
北はウクライナ侵攻で主導的な役割を果たしているロシアの民間軍事会社ワグネルに武器を供与したと告発されている。
しかし、北はこの告発を却下し、米国に対抗する姿勢をより鮮明に打ち出している。
カービー氏は記者会見で、「我々は取引に関する新たな情報を得た」と述べた。
またカービー氏は「ロシアが北に代表団を派遣していることも、ロシアが武器と引き換えに北に食料を提供していることも分かっている」と述べた。
カービー氏は安保理決議に違反するこの取り引きを注意深く監視するとした。
一方、米財務省は30日、ロシアと北の仲介役を務めたとされるスロバキア国籍の56歳の男を貿易ブラックリストに追加した。
同省によると、この男は北が昨年末と今年初頭にロシアに武器を出荷できるよう手引きしたという。
北は武器を送る見返りとして現金、民間航空機、日用品、原材料を受け取ったという。
男は米財務省のブラックリストに追加されたことで米企業と取引できなくなり、米国内に保有する資産も凍結された。