◎米韓演習はこの数年、コロナの感染拡大や北との外交を模索したトランプ政権の政策により、規模を縮小していた。
米国のオースティン(Lloyd Austin)国防長官は31日、北朝鮮の核の脅威が高まる中、韓国との合同軍事演習や安全保障協力を強化することで合意し、最新兵器を朝鮮半島に配備すると発表した。
オースティン氏はソウルで李鍾燮(Lee Jong-sup)国防相と会談。実弾演習の再開を含む合同軍事演習をさらに拡大し、米国の戦略的資産を適時かつ協調的にこの地域に展開し続けると表明した。
また両氏は北が核兵器を使用した場合の対応を目的とした演習を今月実施することについても協議した。
北が昨年、数十発のミサイルを日本海に向けて発射して以来、韓国の安全保障上の不安は高まっている。北が発射したミサイルの中には米国本土を射程に収める大陸間弾道ミサイルも含まれていた。
米韓は日本との安全保障協力も強化しており、北の兵器実験が挑発的に行われる中、過去数カ月間、ミサイル防衛や潜水艦戦を想定した演習を行ってきた。
両氏は昨年11月の大規模演習再開が北の侵略を抑止するうえで効果的であることに合意した。
米韓演習はこの数年、コロナの感染拡大や北との外交を模索したトランプ政権の政策により、規模を縮小していた。
オースティン氏は「第5世代の航空機、F-22とF-35および必要な空母を韓国に配備する」と述べ、北を強くけん制した。
またオースティン氏は「核兵器を含むあらゆる軍事力で同盟国を守るという米国のコミットメントは鉄壁である」と強調した。