◎イラクリオン国際空港は滑走路が水没した。
ギリシャの地元メディアは15日、クレタ島で暴風雨による洪水や河川の氾濫が報告され、少なくとも1人が死亡、1人が行方不明と報じた。
報道によると、主要都市イラクリオンの北西約25kmに位置する海辺の町アギアペラギア(Agia Pelagia)の被害が特に深刻だという。消防は50歳の男性が死亡したと報告している。
国営ラジオ・テレビERTは地元警察の話を引用し、「死亡した男性の車に乗っていた女性が行方不明」と報じている。2人は海岸近くで被災したとみられるが、詳細は不明。
海岸沿いでは風も強まり、家屋の損壊も報告された。
ERTによると、アギアペラギアでは車少なくとも10台が沖に流されたという。警察は車内に閉じ込められた女性1人を救助したと報告している。
自治体の広報担当はSNSに投稿した声明で、「警察に捜索願が殺到している」と報告した。
島の東側に位置するラシティ県の住民にはSMSメッセージで外出を控えるよう警告が出されている。西端の町ハニアでは家屋の浸水被害が報告された。
東端の町シチアの地元警察は市民4人が車2台に、観光客8人と警備員1人の計9人が町の博物館に取り残されていると報告した。
イラクリオンでも道路が冠水し、イラクリオン国際空港は滑走路が水没したため閉鎖された。
空港のウェブサイトによると、フライト再開の目途は立っていないという。