◎今年、イスラエル当局の取り締まりで死亡したパレスチナ人は9月末の時点で100人に達し、さらに増えると予想されている。
パレスチナ自治政府は10日、イスラエル軍によるヨルダン川西岸地区の難民キャンプ襲撃で腹部を撃たれたパレスチナ人の少年が死亡したと発表した。
保健省によると、少年は12歳。9月28日の取り締まりで腹部を撃たれ入院していたという。
イスラエル軍はこの取り締まりで16歳と18歳のパレスチナ人を射殺したと報告されている。SNSでは襲撃の様子を記録したとみられる動画が拡散している。保健省は11人が負傷したと報告していた。
イスラエル軍は10日、「ヨルダン川西岸の激しい暴動に参加し、治安部隊に石を投げつけた未成年が負傷したという情報を認識している」と発表した。
イスラエル政府は今年初めから春にかけてイスラエル人19人がテロ攻撃で殺害されたことを受け、ヨルダン川西岸の取り締まりを強化し、武装勢力の戦闘員を逮捕または殺害している。
イスラエル軍は一連のテロ攻撃に関与した過激派がジェニン難民キャンプに潜伏していると報告している。
今年、イスラエル当局の取り締まりで死亡したパレスチナ人は9月末の時点で100人に達し、さらに増えると予想されている。
イスラエル軍によると、死亡したパレスチナ人の大半が部隊に攻撃を仕掛けてきた過激派の戦闘員だったという。しかし、アルジャジーラのベテランジャーナリスト、弁護士、多くの民間人が数カ月に及ぶイスラエル軍の作戦に巻き込まれ死亡している。
イスラエル軍は10日、エルサレムのシュアファト難民キャンプを急襲し、週末にイスラエル兵を殺害したとされる容疑者の自宅を捜索した。
パレスチナ人数十人がこの取り締まりに不満を表明し、石を投げ、路上でタイヤを燃やした。
イスラエル軍によると、パレスチナの過激派は8日遅くに東エルサレムの検問所を襲撃し、19歳の女性兵と警備員に重傷を負わせシュアファト難民キャンプに逃げ込んだという。
軍は9日未明にこの女性兵が死亡したと発表している。