◎エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。
ウガンダ、赤十字国際委員会のスタッフ(Isaac Kasamani/AFP通信/Getty Images)

EUの執行機関である欧州委員会は4日、エボラウイルスが拡大しているウガンダを支援するために20万ユーロを拠出したと発表した。

欧州委員会は赤十字国際委員会(ICRC)の緊急支援要請に応じたと説明している。20万ユーロはICRCを通じてウガンダのエボラウイルス感染防止対策や医療に充てられる。

エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。

エボラは現在、中部の一部地域に広がり、保健省によると、この数週間の累計死者はエボラに感染し死亡したと「疑われる人」を含めると40人を超えたという。

政府は先月、中部ムベンデ県で男性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表。2019年以来の死者を報告した。当局によると、1人目の犠牲者(24歳男性)のサンプルを調査した結果、スーダン株であることが確認された。

スーダン株がウガンダで確認されたのは4回目。スーダンでは3回流行している。

スーダン株の感染力はザイール(現在のコンゴ民主共和国)株に比べると弱く、死亡率も低いとされる。

ザイール株対応のワクチンは開発されているが、スーダン株は未開発である。

ケニア、タンザニア、ルワンダ、ソマリアなどの国々がエボラウイルスの侵入を防ぐために警戒態勢を敷いている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク