◎昨年10月の軍事クーデターで民主指導者を追放したブルハン氏は国連総会からの帰途、カイロに立ち寄った。
エジプトのシシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は24日、首都カイロにスーダンの軍事指導者を招き、貿易や安全保障について協議した。
エジプト大統領府による、シシ大統領はカイロの国際空港でブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍を出迎えたという。
昨年10月の軍事クーデターで民主指導者を追放したブルハン氏は国連総会からの帰途、カイロに立ち寄った。
エジプト大統領府は声明で、「両首脳は貿易、経済、軍事協力を含む2カ国間の関係について協議した」と説明した。
また両首脳はエチオピアのナイル川支流に建設された物議を醸す「大エチオピア・ルネサンスダム(Grand Ethiopian Renaissance Dam)」の問題についても話し合ったようだ。
両国は重要な水源であるナイル川の水量が減少する可能性があるとして、エチオピア政府に放水量を適切に管理する国際協定を締結するよう求めている。
両国は2019年4月にスーダンの独裁者オマル・バシル (Omar al-Bashir)が追放されて以来、関係を深めてきた。両国は昨年3月に軍事協力を強化する協定に署名した。
エジプト政府はスーダンの混乱が悪化することに繰り返し懸念を表明してきた。ブルハン氏はクーデターに抗議するデモや自然災害に対処できずにいる。
数カ月にわたる行き詰まりと国連の仲介による協議の後、ブルハン氏は暫定政府発足に向けた協議に干渉しないと約束した。
数十の政党や抗議団体を含む民主化推進グループの協議は難航している。ブルハン氏は今週、暫定政府発足後に予定されている選挙に出馬しないと表明した。