◎イスラエルではこの数カ月、パレスチナ過激派によるテロ攻撃が相次ぎ、イスラエル人少なくとも19人が殺害されている。
イスラエルとパレスチナ自治区の国境近く、銃を構えるイスラエル兵(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ当局は8日、ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵の顔を殴ったパレスチナ人の青年(17歳)が射殺されたと発表した。

イスラエル軍によると、青年は兵士の顔をハンマーで殴ったという。兵士は軽傷負ったものの、命に別状はなかった。

イスラエル政府は同日、首都テルアビブにアサルトライフルと爆弾2個を持ち込んだパレスチナ人を逮捕したと報告した。

ラピド首相はツイッターに声明を投稿。「治安部隊は悪質なテロリストの攻撃を防いだ」と称賛した。

イスラエルではこの数カ月、パレスチナ過激派によるテロ攻撃が相次ぎ、イスラエル人少なくとも19人が殺害されている。

イスラエル軍は攻撃が相次いだことを受け、パレスチナでの取り締まりを強化し、西岸地区の難民キャンプなどでほぼ毎晩厳しい取り締まりを行っている。

パレスチナ保健省によると、今年、イスラエルの取り締まりで死亡したパレスチナ人(武装勢力含む)は90人を超え、取り締まりと全く関係のない一般市民も攻撃に巻き込まれ死亡したという。

報道によると、今年の西岸地区の犠牲者数はこの数年で最も多い。

国連を含む人権団体はイスラエル軍が過剰な力を行使していると非難している。しかし、同軍は取り締まりを対テロ作戦のひとつと位置づけ、擁護している。

イスラエル政府は8日の声明で、「厳しい取り締まりは過激派のネットワークを解体するためのもの」とし、イスラム過激派組織ハマスやイスラム聖戦を含むテロ組織の取り締まりを維持すると国民に約束した。

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