◎ルフトハンザ社によると、2日の欠航数は約800便。
独航空大手ルフトハンザは1日、パイロット労働組合が2日にストライキを決行するため、フランクフルト国際空港とミュンヘン国際空港の旅客便および貨物便の大半をキャンセルすると発表した。
ルフトハンザ社のパイロットを代表する労組は1日の声明で、「会社が賃上げ要求を拒否したため、ストを決行する」とした
同社によると、2日の欠航数は約800便。夏休みを終え帰省する多くの旅行者に影響が出ると予想されている。なお、同社の子会社である格安航空(LCC)ユーロウィングスは通常通り運航する。
労組は声明の中で、「経営陣は我々の提案を拒否し、以前の主張を繰り返したため、組合員とその家族を守るために行動する」と述べている。
ルフトハンザ社は約900ユーロ(約12万5500円)の賃上げ(1回限り)を提案した。これはベテランパイロットであれば約5%増、新人は18%増に相当する。
一方、労組は5.5%の賃上げと2023年以降はインフレ率を考慮したさらなる賃上げを求めている。さらに、パイロットの給与・休暇体制の見直しを要求している。
同社によると、労組の提案を受け入れると2年間で約9億ユーロ(約1255億円)人件費が増加するという。